空港使用税について

マイルを使った特典航空券やLCCによる格安航空券で問題になるのが空港使用料です。特典航空券はあくまでも運賃だけでそこからプラスで空港使用料や一部を除いて燃油サーチャージが追加でかかります。特に国際線LCCなんかだと運賃よりもこの空港使用料のほうが高く付くといったケースも時々あります。

このページでは、空港使用料について

  • 空港利用料とその役割
  • 日本国内の空港使用料

について、解説します。

空港使用料とは

空港使用料はその名の通り空港を使うための料金です。空港のトイレやロビーなどの旅客サービスにかかる費用です。大きな国際線空港ならほとんど徴収しています。日本に限らず海外でもあたりまえのように空港使用税は払っています。通常は航空券を買ったり交換する時点で諸費用として組み込まれています。万が一フライトをキャンセルした場合、たとえそれがキャンセル不可(キャンセル料100%)の航空券であっても請求すれば空港使用料は帰ってきます(別途手数料がかかる場合あり)。

通常はその空港から出発(出国)する航空券についてくる使用料ですが、成田国際と羽田については同一空港内での乗継に限り割引された空港使用料の設定があります。また国際線と国際線の乗継で日本に入国しないかつ同じ日の乗継の場合に限り空港使用料がかからない空港もあります。

空港使用料は航空券にかかってくる使用料なので、航空券の区分で料金を設定しています。小人の場合、小人割引航空券であれば小人の区分の使用料がかかりますが、小人が乗る場合でも大人の航空券を使用する場合は大人の使用料がかかってきます。また、乗継などの場合でも航空券同士が乗り継ぎ扱いになっていない場合(別の航空会社で予約を別々に取った場合など)は、出発と同じ使用料がかかることがあります。LCCターミナルでも大人・小人の区別がありますがLCCでは大人の航空券の設定しかない場合があるので注意してください。

幼児(国際線:二歳未満 国内線:三歳未満)の使用料はかかりません。

国際線空港使用料

空港 ターミナル 利用 区分 PSFC PSSC 空港使用料の合計
成田国際 T1・T2 出発 大人 2090 520 2610円
小人 1050 520 1570円
乗継 大人 1050 520 1570円
小人 520 520 1040円
T3(LCC) 出発 大人 1020 520 1540円
小人 510 520 1030円
乗継 大人 510 520 1030円
小人 250 520 770円
羽田 国際 出発 大人 2570 2570円
小人 1280 1280円
乗継 大人 1280 1280円
小人 640 640円
関西国際 T1 出発 大人 2730 310 3040円
小人 1370 310 1680円
T2(LCC) 出発 大人 1230 310 1540円
小人 設定なし(大人と同額)
中部国際 出発 大人 2570 2570円
小人 1290 1290円
福岡 国際線 出発 大人 970 970円
小人 490 490円
那覇 国際線 出発 大人 1000 1000円
小人 500 500円
北九州 出発 大人 310 310円
小人 150 150円
新千歳 出発 大人 1030 1030円
小人 520 520円
茨城 出発 大人 520 520円
小人 260 260円

 

関西国際のT2は小人の設定はない、大人と同額。

中部国際は国内から国際の乗継の特定料金は設定なし(国内線使用料+国際線使用料の合計)。また国際同士の乗継は日付をまたがなければ設定なし(またいだ場合は国際線出発と同額)。

※PSFCとPSSC

PSFCは、旅客サービスにかかる料金、PSSCは保安設備にかかる料金です。公式に区別しているのでここでは両方併記しますが、どんなにがんばっても両方お金がかかるので一番右の合計金額だけ見ておいてください。

日本国内線空港使用料

空港 ターミナル 利用 区分 空港使用料の合計
成田国際 T1・T2 出発・到着 大人 440円
小人 220円
T3(LCC) 出発・到着 大人 380円
小人 190円
羽田 T1・T2 出発・到着 大人 290円
小人 140円
関西国際 T1 なし
T2(LCC) 出発 大人 410円
小人 設定なし(大人と同額)
到着 大人 360円
小人 設定なし(大人と同額)
中部国際 出発・到着 大人 310円
小人 150円
北九州 出発・到着 大人 100円
小人 50円
茨城 出発・到着 大人 100円
小人 50円

単純に値段だけで比較しない

単純に値段だけで比較しがちですが、特にLCCの格安航空券では最初の提示値段は運賃だけで、最後の請求のときに使用料が加算されていることが多いので注意が必要ですね。ANAやJALは予め入っていることが多いですが、それでもANAマイルやJALマイルを貯めたときに交換する特典航空券の場合は別途使用料が請求されます。

また、使用料に差があるように空港のサービス内容も当然変わってきます。一見すると空港使用料が安い福岡空港ですが、ANAラウンジがなかったり(共用のラウンジならあるようです)免税店の数が圧倒的に少なかったりなどANAマイラーや空港から旅行は始まっているんだっていう方には満足の行く設備ではないかもしれません。同じ行き先に何度も行く場合でも、出国する空港を変えるだけでも全然違った体験ができるのもおもしろいですね。

クレジットカードの特典などでプライオリティパスを利用したラウンジ利用を考えている方にとっても、空港選びは重要です。成田空港であればエアサイド内にあるラウンジは大韓航空のラウンジだけです。大韓航空は第二ターミナルを利用するので、第二ターミナルにしかありません。よって、第一を利用する方は、ランドサイドにあるカードラウンジしか利用できません。カードラウンジではアルコール飲料の提供がなかったり軽食がなかったりしますから、プライオリティパスで入れる他のラウンジよりもがっかりしてしまうと思います。

プライオリティパスが使えるラウンジがある日本の空港は、成田・関空・中部・福岡しか現状ありません。それ以外の空港では、ランドサイドのカードラウンジを利用するしかないため、プライオリティパス本来の実力が発揮されません。

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