LCC値上げの夏~メリットもデメリットもあり~

LCC

LCCがこの夏に様々なものの値上げを実行してきています。機内持ち込み手荷物の重量制限が厳しくなったりというわかりやすい値上げはもちろん料金体系の変更や会員制度の変更でじわりじわりと値上げしているところがあります。

バニラエア

この夏1番変わってきているのがバニラエアです。経営も赤字とは言え安定してきていよいよ変革の年というようなところでしょうか。

機内持ち込み手荷物制限が厳しくなる

2017年10月29日から機内持ち込み手荷物の制限が厳しくなります。

”https://www.vanilla-air.com/jp/service/cabin-baggage/″

今までは総重量10kgまでと、国内のLCCでは最高の重量でしたが、この秋から制限を7kgに変更し、ジェットスタージャパンと同じ重量制限になっています。また、重量制限の確認として、機内持ち込み手荷物にはすべて重量を確認して、確認済みのタグを付けなければいけなくなります。このタグを付けるには、空港のチェックインカウンターによらないといけません。不便でくそ遠いLCCのカウンターにわざわざ寄らないといけないという手間が発生しますし、これではオンラインチェックインをなんのためにするんだということにもなってしまい、空港カウンターの混雑は必至なのではと思います。これをオペレーション面でどう改善するのか、11月以降に見ていきたいところです。

ポイント制度を導入

国内のLCCとしては初めての航空金額に応じて積算されるポイントシステムが導入されます。今までのLCCのポイントはポイントというよりギフト券のような扱いをするものが中心でした。今回バニラエアでは航空券の購入金額に応じて貯まるポイントシステムを導入しました。

”https://www.vanilla-air.com/jp/service/membership/″

↑公式だけど全然詳しくないサイト

↓公式より詳しい記事

”https://www.traicy.com/20170822-JWpoint″

メリットは、継続的にバニラエアに乗っている方にはポイントの還元があるのである程度搭乗すれば還元があるということです。また、会員登録制度が導入されたので、毎回毎回必要事項を入力する手間がなくなります。

デメリットはやはり、LCCなんてたまにしか乗らない、ましてやバニラエアに乗るのは殆どないと行った方には単純にポイント分のコストはそのまま運賃に反映されますのでコストパフォーマンスが高くなります。また、ポイントの有効期限までになんとか乗らないとということで無駄な航空券を買ってしまいかねないことにもなってしまいます。あんまり乗らないのであればポイントのことは忘れて最安値のものを買うのが一番大切です。

ピーチ

料金体系を改定

ピーチは料金体系を大幅改定しました。日本のLCCではおなじみの受託手荷物がセットになったチケットを中心にして、わずかな追加料金で様々なものをセットで販売するマクドナルドで言うバリューセットのような扱いですね。

とりあえず、困ったときはこの基本的なセットを購入しておけば間違いないということで、LCC初心者の方にとってはとっつきやすい運賃だと思います。

デメリットはやはり値上げになっているということです。とはいうものの、海外旅行で手荷物の重量を気にして搭乗するよりは手荷物をつけておけば重量を考える時間をなくすことができますね。ピーチの受託手荷物は、重量制ではなく個数で課金していく方式なので、重さを機にすることなく旅行できるのがメリットだといえます。

ジェットスター

クラブジェットスターのシステムを改定

変わったことは時になかったジェットスターですが、クラブジェットスターのシステムが大幅に変わりました。

”http://www.jetstar.com/jp/ja/club-jetstar″

最初は500円セールするよと鳴り物入りで導入された有料会員制度でしたが、多くの方が元を取れたのは最初の一年くらいで500円セールの内容も残念なものばかりですっかり利用価値が失われていましたが、ジェットスター側も消費者があんまり騙されてくれないので仕方なくシステムの変更に着手したのでしょう。

仕方なしに変えたとは言いましたが、大幅に行政改革されたようで、まず、有料会員専用の価格で常に航空券が買えるというところがまずメリットです。LCCのでは最大の就航都市・便数がありますから、LCCを利用する方の多くはジェットスターを頻繁に利用していることかと思います。セールでない時期でも会員価格で少しだけでも安く買えるのはやはり嬉しいものではないかなと思います。

また、最大のメリットといえるのが、セールの先行予約ができることです。ピーチや香港のLCCの香港エクスプレスの有料会員制度でもありますが、セール開始時間の少し前にセールが開始することで非会員が購入できない間にセール料金の航空券を購入しやすくなります。東京ディズニーリゾートで言えばハッピー15エントリーのようなものでしょうか。

デメリットは、これらすべての特典に対象外があることです。有料会員価格も販売数に制限を掛けていますし、セールの先行予約では一部のセールのみと明言されています。最初の年はさすがに頻繁に開催すると思いますが、二年目以降どうなるか見どころですね。

 

 

様々なところでシステムが改変された夏となって、LCCのシステム自体が新しくなっています。

久々にLCCに乗る方は、以前までの常識が非常識になることもあります(特に手荷物面)から、航空券の購入前に各社ホームページを確認しておきましょう。

 

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