成田空港第3ターミナルが拡張開業へ!-発着分離と宅配カウンターの新設で更に便利に!-

日本の空港

成田空港の第三ターミナル(通称LCCターミナル)が来月2019年9月に拡張され、混雑緩和が期待される拡張開業を迎えることになりました。

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成田3タミ、到着ロビー9月拡張 出発階の混雑緩和へ

 

拡張内容

以下の変更点があります。

  • 到着ロビーの新設(今までは出発・到着ロビーが混在した)
  • バス乗車券発券カウンターが移動(場所:2F出発ロビー→1F新設到着ロビー)
  • 手荷物宅配カウンターの新設(場所:1F到着ロビー)
  • 京成電鉄自動券売機が移動(場所:2F出発ロビー→1F新設到着ロビー)

注目点1:混雑緩和

最大のポイントは混雑緩和です。

LCCターミナルのコンセプトはコストの大幅な削減、シンプルな導線。そのため、第3ターミナルでは、施設の運営コストを最小限に抑えるために、出発施設と到着施設をできるだけ共通化するような構造をしていました。もともと成田空港会社自体もLCCにそこまで乗り気でなかったというのもありますが、このためにLCC専用の第三ターミナルは建物自体の機能をかなり凝縮させた構造になっています。

ところが、大方の予想通りLCCの大規模な発展に第三ターミナルの開業早々追いついていない現状が浮き彫りになりました。旅客の待合スペースを兼ねたフードコートは食事時でなくても常に混雑。一人でも空席を探すのに苦労する状況。また、出発と到着客が入り乱れる動線となっているため、狭い通路ではカバーできない状況になっていました。

このため、空港会社も重い腰を上げようやくこの拡張開業にこぎつけたわけです。

注目点2:手荷物宅配サービス

手荷物宅配サービスのカウンターが新しくオープンするのは大変に魅力的なサービスかと思います。地方空港から成田空港へ向かい、そこからLCCで国際線に乗り継ぐケースの場合、スルーバゲージシステムのないLCCでは成田空港で一度荷物を引き上げなくてはいけません。さらに国内線では当然受託手荷物料金がかかるので、余計な手間と手荷物を預ける時間・料金がかかってしまいます。空港宅配を利用することでそういったストレスが大幅に減るでしょう。

今回設置されるカウンターは成田空港会社の関連会社のGPAのカウンターとなります。クレジットカード優待でよくあるJALABCのカウンターではないので、ご注意ください。

今後の拡張計画

今後も拡張計画が続きます。

隣接する第5貨物ビルを撤去し、ターミナルを大拡張する計画

第三ターミナルと第2ターミナルの間にある第5貨物ビルを撤去し、第3ターミナルを根本的に拡張する計画が立ち上がっています。具体的な規模や時期が未定なためおそらく日本航空などの航空会社と調整を行っているものと思われますのでまだまだ時間がかかりそうです。

インラインスクリーニングシステム

手荷物を預けたあと・預ける前に利用客自身が手荷物の検査に立ち会わなければならない従来の検査方法では、時間がかかったり万が一爆発物などがあった場合、検査官の身の危険がありました。

インラインスクリーニングシステムでは、荷物をコンベアで運搬中に自動検査をするもので、時間の大幅な短縮や検査官の安全性が向上します。

スマートセキュリティ

関西空港第2ターミナルでも導入されているこのシステムは、保安検査をよりスピーディーに行うシステムで、従来一つの検査場では同時に一人ずつしか検査できなかったものがこのシステムでは一度に3人まで並行して検査が行えるシステムです。

検査の準備が終わった人から検査を行えるので、荷物の少ない人は検査をすぐに終えることができ、準備に時間の掛かる人でも後ろの人のプレッシャーを気にすることなく準備できます。

 

 

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